ご挨拶
この度、第19回J-CASE研究会と第30回LECS研究会との合同開催の当番世話人を担当させていただくことになりました。昨年度、成功裏に終えることができた初の合同開催に続く第2回目の大役を仰せつかり、身が引き締まる思いであります。
J-CASEは、NOTESという理想を掲げ、内視鏡のみで完結する全層切除のような低侵襲治療の可能性を機器開発とともに追求してきました。LECS研究会は、内視鏡と腹腔鏡の協働という胃GISTを対象としたコンセプトから出発し、技術の進化とともに「さらなる適応拡大」という次のステージへと歩みを進めてきました。どちらも既存の枠組みを超えようとする挑戦でありました。ある意味、合同開催に至るのは当然のことに思います。J-CASEもLECS研究会も、目指していたのは「患者さんにとってより低侵襲で、より確実な治療」という一点です。双方の会は発足から10年以上が経過し、外科医と内科医が相補的に知的好奇心を結集して時には熱い議論をしながら真の仲間になれたからこそ、いまの進化した医療技術が生まれたといえます。今回の合同開催は、手段にこだわるのではなく、目的から逆算して最適なアプローチを議論する場にしたいと考えています。
今回のプログラムでは、GERD、アカラシア、肥満といった良性疾患に対する先進的治療からLECSの進化、縫合閉鎖、AI・遠隔診療などのDxまで幅広く取り上げます。また、この領域の未来を担うことを期待し、若手医師のセッションも設けました。技術と機器の「先進性」だけでなく、「安全性」「再現性」「教育可能性」を現場目線で議論し、明日からの診療に持ち帰れる何かを見つけていただければと思います。うまくいった症例だけでなく、悩ましいケース、うまくいかなかった経験も含めて、率直に語り合える場にし、その積み重ねによって、この領域を次のステージに押し上げることができればと思います。
ご登壇の先生方、座長の先生方、協賛企業の皆さま、そして運営・事務局の皆さまに心より感謝申し上げます。活発なご討議をお願いいたします。
令和8年2月15日
第19回先進内視鏡治療研究会(J-CASE)
当番世話人 小原英幹
第30回腹腔鏡内視鏡合同手術研究会(LECS研究会)
当番世話人 大圃 研、中嶋健太郎