演題募集期間
2024年 3月6日(水)~
4月10日(水)
4月30日(火)まで延長しました。
応募資格
医師の発表は会員に限定されております。発表を希望する非会員の方は演題募集時に入会の手続きをとってください。下記ホームページをご参照ください。
共同演者は、会員に限りません。
日本高齢消化器病学会 入会のご案内
- ※
- 消化器病における性差医学・医療研究会の入会につきましては、消化器病における性差医学医療研究会事務局にご連絡ください。
発表形式とカテゴリー
公募シンポジウムおよび一般演題を募集いたします。
公募シンポジウム
下記テーマを募集いたします。
● 第26回日本高齢消化器病学会総会
シンポジウム1 高齢者総胆管結石に対する内視鏡治療の現状と課題
開く座長のことば
- 座長
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- 伊佐山 浩通(順天堂大学大学院 医学研究科 消化器内科学)
- 松原 三郎(埼玉医科大学総合医療センター 消化器・肝臓内科)
総胆管結石に対してはERCP下治療が第一選択であり、大結石、積み上げ結石、合流部結石など以前は治療困難とされていた症例に対しても、EPLBD、経口胆道鏡下EHLおよびレーザー、各種デバイスの進歩などにより治療可能となった。また従来は経皮的治療や手術が行われていた術後再建腸管症例においてもバルーン内視鏡下ERCPやEUS下治療を用いることで内視鏡による低侵襲治療が可能となった。これらのデバイスや内視鏡治療手技の進歩によりほとんどの総胆管結石は内視鏡治療で完全除去が可能となったが、一方で高齢者においては重篤な並存疾患やperformance statusの低下、抗血栓薬使用等により頻回の治療や長時間の治療に伴う有害事象の発生が危惧される。そのため高齢者においては結石の完全除去に固執せず、ステントの定期交換や長期留置を治療戦略として行っている施設もある。本シンポジウムでは各施設での75歳以上の高齢者総胆管結石に対する内視鏡治療の取り組みと成績を発表いただき、その現状と課題を浮き彫りにし、高齢者総胆管結石に対する内視鏡治療における現在のベストプラクティスを議論したい。多数の応募を期待している。
シンポジウム2 高齢者下部消化管内視鏡検査・治療の現状と課題
開く座長のことば
- 座長
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- 河合 隆(東京医科大学 消化器内視鏡学分野)
- 草野 央(北里大学医学部 消化器内科)
本セッションでは、高齢者における下部消化管内視鏡検査と治療に焦点を当て、臨床実践における具体的な課題に対する各施設の取り組みや現状をご発表頂きたい。まず、高齢者に対する下部消化管内視鏡検査でのスクリーニング方法について、高齢者の予後や合併症リスクを考慮した上で安全に行う対策や、他のスクリーニング方法との比較等を通じて最適な実施方法を模索したい。次に、大腸腫瘍性病変に対する内視鏡的切除(EMR、ESD)に関して、高齢者と非高齢者の予後の違いを鑑みて異なる治療戦略が必要かどうか、また内視鏡的切除に伴う合併症対策にも焦点を当て、高齢者における合併症予防策や対処法の情報を共有し、安全かつ効率的な内視鏡的治療の確立を目指す議論を目指したい。また、消化管出血時の緊急内視鏡検査の適応基準や安全な治療の実施、合併症発生時の対処法についても議論を行いたい。本セッションを通じて、異なる医療機関の経験や知見を共有し、高齢者に対するより効果的な大腸内視鏡検査・治療戦略の策定に向けて知識を深めるセッションとしたい。
シンポジウム3 高齢発症潰瘍性大腸炎マネージメントの現状と課題
開く座長のことば
- 座長
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- 久松 理一(杏林大学医学部 消化器内科学)
- 穂苅 量太(防衛医科大学校 消化器内科)
高齢化社会が進むにつれ潰瘍性大腸炎患者の高年齢化も進んでいる。高齢者潰瘍性大腸炎は若年期に発症して高齢となった患者と、高齢発症(65歳以上での発症)の患者に分類される。特に近年、高齢発症の潰瘍性大腸炎が増加し、入院率、手術率、死亡率が高いとする報告がある。ステロイドや生物学的製剤に抵抗例を示すケースも多く、また周術期リスクも問題である。薬物治療の有効性判断や手術のタイミングなどが非高齢発症潰瘍性大腸炎患者と同じ戦略で良いのかどうかは大きな課題である。本セッションでは高齢発症潰瘍性大腸炎(65歳以上発症)に焦点を絞って、そのマネージメントについて議論したい。内科、外科双方からの演題を募集する。
シンポジウム4 高齢癌患者に対する手術適応の決め方とその判断基準に
関わる全身状態、低侵襲手術、合併症予防、周術期管理、
社会的背景
開く座長のことば
- 座長
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- 野村 幸世(東京大学 医学部附属病院 胃食道外科/星薬科大学 薬学部
医療薬学研究室)
- 比企 直樹(北里大学医学部 上部消化管外科学)
高齢化社会に伴い、消化器癌患者の高齢化も進んでいる。一般的に消化器癌治療の要である手術療法は各臓器ともにガイドラインによってその適応などが定められており、現状では高齢患者であってもガイドライン通りの治療方法が選択されることが多い。一方では、加齢に伴う併存症の増加、フレイルや一次性サルコペニアなどの悪化による耐術能の低下も無視できない。しかしながら、これらを科学的に判断する基準はまだまだ定まっておらず、「見た目の元気」なども重要ともいわれている。この「見た目の元気」で手術適応を決めることの可否はいかがか?高齢者癌患者でどのように手術適応や術式を決定し手術侵襲とのバランスを考えるか?また、高齢者では重症化しやすい背景がある中、術後合併症予防や周術期管理はどのように行っているか?などついてご発表頂きたい。また、現代における高齢者癌患者の老々介護などの社会背景を鑑みた対応などのご発表も頂きたい。
合同シンポジウム 新たな脂肪性肝疾患の分類
ー年齢・性差からみた検討ー
開く座長のことば
- 座長
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- 徳重 克年(東京女子医科大学消化器病センター 消化器内科)
- 川中 美和(川崎医科大学 総合内科学2教室)
近年、新たに脂肪性肝疾患(SLD)が飲酒量に応じてMASLD、Met ALD、ALD、cryptogenic SLDと分類され、SLDにおいても中等度飲酒や代謝異常症の重要性が注目を集めている。
これらの疾患は性ホルモンの影響を受けやすく、年齢により筋肉量や筋力も違い、さらにはサルコペニアとの関連も明らかにされている。また本邦においてSLDは高度肥満者から痩せた症例まで様々存在し、これらの症例に対する病態の解明や治療戦略も重要となる。しかしながら、この新分類における年齢や性別、生活習慣病などの背景や合併症、予後についてはこれまでほとんど討論されていない。また、第59回日本肝臓学会から「奈良宣言Stop CLD ALT over30U/L」が提唱されたが、SLDにおけるover ALT値30U/Lの有用性についても興味深い。
本シンポジウムでは生活習慣病関連肝疾患の年齢、性別における違いなどから問題点を見つけ、個別化医療に向けた戦略や治療に向けた討議の場とすべく、幅広い演題募集を期待する。
● 第20回消化器病における性差医学・医療研究会
セッション1 「炎症性・感染性消化器疾患における性差」
開く座長のことば
- 座長
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- 松本 主之(岩手医科大学医学部 内科学講座 消化器内科分野)
- 岡 博子(ほうせんか病院)
腫瘍性病変とは異なり、炎症性疾患における性差が論じられる機会は少ない。しかし、一部の炎症性疾患ではその発生頻度に明らかな性差があるのは事実である。例えば、炎症性腸疾患の代表的疾病であるクローン病は本邦では男性に多いのに対し、潰瘍性大腸炎の発生に男女差はない。一方、enteropathy associated with SLCO2A1 gene(CEAS)は常染色体潜性遺伝の形式をとる単一遺伝子疾患であるにも関わらず、報告例は圧倒的に女性に多い。このような性差は、発生頻度や重症度のみならず、炎症性腸疾患の治療反応性にも示されており、クローン病におけるアダリムマブの効果がその代表例といえよう。そこで、本セッションでは従来注目されていなかった消化器炎症性疾患における性差について議論してみたい。消化器の多領域からの応募を期待する。
セッション2 「代謝性・機能性消化器疾患における性差」
開く座長のことば
- 座長
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- 北條 麻理子(順天堂大学医学部 消化器内科)
- 谷合 麻紀子(東京女子医科大学 消化器内科)
代謝異常関連脂肪性肝疾患(MASLD)や膵炎など代謝異常と関連する消化器疾患は多数ある。代謝は各種ホルモンと密接な関係があるため、性差を生じる要因として重要な役割を担っていると考えられている。食道運動障害や機能性消化管疾患(FGID)などの機能性消化器疾患において、性差について論じられることは多いが、一定の見解が得られていない。本セッションでは、性差に注目した様々な代謝性・機能性消化器疾患に関する演題を募集する。疫学・病態・予後・治療など多方面からの発表・議論を通して、現状についての理解を深めるとともに新たな知見を取りまとめていきたい。
セッション3 「自己免疫性・アレルギー性消化器疾患における性差」
開く座長のことば
- 座長
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- 中島 典子(日本大学 医学部 内科学系 消化器肝臓内科学分野)
- 中村 由子(愛媛大学医学部附属病院 消化器・内分泌・代謝内科学)
昨今、内視鏡所見では明らかな所見がみあたらないのにも関わらず、症状が著しく、機能性ディスペプシアや非びらん性食道炎、過敏性大腸症候症と判断されて、加療に困難な症例が増加してきている。その中には、例えば、蕁麻疹はその他のアレルギー疾患に増悪時に症状が悪化することから、疑われる好酸球性胃腸症などの疾患が含まれていることが多くなっているのが現状である。またベーチェット病など自己免疫性疾患による消化器領域の病変もたびたび見受けられるが、その診断は基礎的に自己免疫疾患があることを認識する必要性があり、また消化器領域の局所的な治療法としては確立していないのが現状である。さらに自己免疫疾患は女性に多いという特徴がある。よってこのセッションでは自己免疫性・アレルギー性消化器疾患における性差に着目して、その病態と治療法の進展を目標としたい。皆様の積極的な演題の参加と白熱した議論をお待ち申し上げます
セッション4 「消化器がんにおける性差」
開く座長のことば
- 座長
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- 長谷部 千登美(旭川赤十字病院 消化器内科)
- 根引 浩子(大阪市立総合医療センター 消化器内科)
消化器がんには,その罹患率・症状・治療効果・予後などに性差が見られるものが多い.例えば、食道がん、胃がん、肝細胞がんは男性での罹患率が女性よりも明らかに高いといわれている.逆に胆道がん・膵がん・結腸がんなど罹患率に性差がほとんどない消化器がんも存在する.性差が生じる原因は,性ホルモンや遺伝的要因の違い,飲酒喫煙などの生活習慣・生活環境などのリスク因子が複雑に関与していると考えられるが,臓器によってその影響はさまざまであり、がんの発生要因や病態を考える上で大変興味深い課題となっている.消化器がんにおける性差を知り,性差を考慮した消化器がんの予防、診断、治療、サポートなどのがん対策を進めることは臨床医にとって基本的な重要事項である.本セッションにおいては、消化器がんの罹患率・症状・治療効果・予後などの性差についてあらゆる観点からの演題のご発表を期待しております.
● 一般演題
文字数制限
- 半角の英数字は2文字で1文字とします。
- 特殊文字の使用はできません。
- 投稿の際には「所属機関名、所属科名」はお間違いの無いようにご注意ください。
- プログラム・抄録集には投稿された情報で掲載いたします。
利益相反について
- ※
- 利益相反(conflict of interest: COI)とは、医学医療の研究によって社会に還元される公的利益と産学連携等により生じる私的利益があり、このような二つの利益が会員個人の中に生じる状態を指します。「臨床研究の利益相反(COI)に関する共通指針」の細則に基づき、COI状態の開示をお願い致します。
日本高齢消化器病学会総会
https://www.jsgg.org/index.php?page=about_coi
上記、特定非営利活動法人日本高齢消化器病学会ホームページより詳細のご確認をお願い致します。
なお、「発表者(共同演者を含む)のCOI自己申告書(様式1)
第20回消化器病における性差医学・医療研究会
消化器病における性差医学・医療研究会は日本消化器病学会の附置研究会の為、日本消化器病学会の様式を掲載しております。
採択通知
ご登録いただきましたメールアドレスに5月下旬を目途にお送りいたします。
応募演題の採否、発表順等は会長に一任とさせていただきます。
登録方法