このたび、第21回AI-拡大内視鏡研究会を2025年9月13日(土)ベルサール半蔵門(千代田区麹町)にて開催させていただく運びとなりました。
過去20回の本研究会における数多くの症例検討や臨床研究を通して拡大内視鏡観察の有用性が示され、近年では新たな診断ツールとしての人工知能(AI)への期待が高まって来ています。
近年、内視鏡領域での人工知能(AI)の利用が可能となり、内視鏡診療は大きな転換期を迎えようとしています。AIは、診断精度の向上、医師の支援、効率化、教育、トレーニングなど、さまざまな面で効果が期待されます。既に、多くの機器が使用可能な状況になってきましたが、実際の臨床現場での有用性は未知数です。AIと共に内視鏡像を見ながら、互いの能力を高め合うことが望まれます。
一方、拡大内視鏡の有用性は既に確立され、咽頭から大腸までの各臓器における内視鏡診療において欠かせないものとなっています。その反面、分類やキーワードが優先され、特に若手の内視鏡医においては、細かな所見を拾い上げることが疎かになっている懸念があります。一症例、一症例を大切にして、細かく観察する中にのみ、新しい発見があると考えます。
そこで、今回は「AI-拡大内視鏡 見て学び、視て考える」をテーマに開催します。AI 診断に関する最新の検討や新しい知見、拡大内視鏡観察が診断に有用であった症例、病理との詳細な対比が可能であった症例、あるいは診断に難渋した症例などや喉頭・食道・胃・十二指腸・小腸・大腸の全ての領域から幅広く演題を募集し、魅力あるプログラムを構成する予定です。
皆様からの多くの演題応募とご参加を心よりお待ち申しあげます。
- 当番世話人
-