この度、第44回Microwave Surgery研究会の会長をお仰せつかりました片桐聡と申します。歴史ある研究会の会長を拝命し大変名誉なことと感じており、皆様に心より感謝申し上げます。2025年9月12日(金)、13日(土)の2日間、東京のアルカディア市ヶ谷にて開催します。
今回は「次世代への継承」をメインテーマとしました。田伏克惇先生がマイクロ波アブレーションの臨床応用に成功してから今年で45年になります。このデバイスは世界中に広まり、今では肝臓のみならず、消化管、呼吸器、婦人科、泌尿器、乳腺、整形外科など多方面に広がっています。また、谷徹先生により焼灼だけでなく切除デバイスとして開発され臨床応用されています。今後の医療におけるこのデバイスの立ち位置を明確にする上でのテーマになります。その上で主題は原点に戻って、「肝癌治療の最先端」と称して各方面から肝癌治療のスペシャリストに集まっていただきの長所短所について話してもらいます。その中でマイクロ波アブレーションの今後の方向性を見出せればと思います。「転移性肝癌に対するアブレーション治療」も2年ぶりに取り上げます。
東京女子医科大学でこの研究会をお世話させていただくのは3回目になります。1984年の第3回を小林誠一郎教授が大手町の経団連会館で、2018年の第37回を山本雅一教授が浜松町のメルパルク東京で開催いたしました。双方とも多数の方々に会を盛り上げていただきました。今回も鋭意準備をすすめていますが、運営に関しては質素な研究会を行う所存ではあります。
この研究会が未来を見据えた夢のある研究会になるよう、何卒よろしくお願いします。 当日は皆様方にお会いできることを心から楽しみにしています。