【消化器病学 × デジタル革新:AIとSNSが拓く新時代】(指定)
本ワークショップでは、消化管・胆膵・肝などの処置に伴うリスクマネージメントを幅広く取り上げます。
出血・穿孔・感染・PEP(Post-ERCP Pancreatitis)など典型的合併症への予防と初期対応、抗血栓薬や鎮静管理、造影剤や薬剤関連の安全対策はもちろん、高齢患者に特有のフレイル・認知機能低下・多剤併用への対応、栄養管理や退院支援も重要な課題です。
さらに、体制整備やチーム医療、倫理的配慮や合併症発生時の説明・記録に加え、患者や家族へのリスク説明・合併症発生時の対応・意思決定支援といったコミュニケーションのあり方も重要な論点です。
幅広くご発表いただき、参加者間で経験を共有しながら、リスクを低減し、安全でかつ有効な医療を実現するにはどうすればよいのか、ともに考える機会としたいと思います。診療現場で培われた小さな工夫や独自の取り組みも歓迎いたします。
多くのご演題のご応募をお待ちしております。
医療はやはり「人」が基本です。いかに多くの研修医を集め、次世代を担う人材を育てるかは、どの施設においても共通の課題であり、頭を悩ませておられることと思います。
こんなに面白く、やりがいに満ちた分野であるにもかかわらず、「なぜ消化器に入ってくれないのか」「なぜその魅力が伝わらないのか」と、もどかしい思いを抱かれる先生方も多いのではないでしょうか。今回のワークショップは、こうした切実な悩みに応えるべく企画いたしました。
臨床実習や初期研修での関わり方、内視鏡や処置を体験させる教育の工夫、症例提示やカンファレンスでの議論を通じた魅力づけ、キャリアの見通しを示す取り組みに加え、女性医師や子育て世代を含む多様な人材が安心して働ける環境整備、ワークライフバランスへの配慮も重要です。
さらに、専門医取得までのロードマップや学会活動への導きは、若手が将来像を描くうえで大きな力となります。日常診療での小さな工夫も歓迎いたしますので、ぜひ幅広くご発表いただき、参加者全体で魅力ある教育と人材育成のあり方を議論する場としたいと思います。