第61回日本臨床生理学会総会(61st Annual Meeting of the Japanese Society of Clinical Physiology)

会期:2024年11月15日(金)・16日(土) 会場:KABUTO ONE HALL & CONFERENCE(〒103-0026 東京都中央区日本橋兜町7-1 KABUTO ONE 4階) 会長:岩切 勝彦(日本医科大学大学院 消化器内科学 大学院教授)

会長挨拶

第61回日本臨床生理学会総会開催にあたって

このたび第61回日本臨床生理学会総会を2024年11月15日(金)、16日(土)の2日間、東京のKABUTO-ONE HALL & CONFERENCE(日本橋兜町)にて開催させていただきます日本医科大学大学院、消化器内科学の岩切勝彦でございます。現在、会長として鋭意準備を進めております。

歴史と伝統のある本学会の会長を務めさせていただきますことを大変光栄に存じますととともに、責任の重さに身の引き締まる思いであります。日本医科大学としましては、第1内科(循環器)の高野照夫元教授が開催した第42回以来、19年ぶりの開催であり、消化器内科学としては初めての開催となります。
本学会は「臨床医学の全ての領域をめぐる学際的研究ならびに各種疾患の病態生理学的研究を介して、疾患の成因、機序、病態、治療、予防の解明を図り、併せて医学の進展に帰与する」ことを目的とした学会です。今回のテーマは、「臨床生理学、更なる病態の解明を目指して」とさせていただきました。疾患の生理学的な病態を追求し、新たな治療法へ結び付けたいと考えます。特別講演では川崎医大の眞部紀明先生より「消化管運動」に関するご講演を、また招聘講演としては東京都長寿医療センターの荒木厚先生より「フレイルと糖尿病(仮)」、また浜松医大の大磯義一郎先生からは「無過失補償制度(仮)」に関するご講演をいただく予定です。

消化器領域では、「食道運動異常症、GERDの病態の最前線」、「Functional dyspepsia (FD),過敏性腸症候群、慢性便秘症の病態の最前線」のシンポジウム、教育講演としては、「High-resolution manometry」、「インピーダンス/pH検査」、「超音波検査による消化管機能評価」、「FD」、「門脈圧亢進症に伴う肺高血圧症」について企画をいたしました。また、「診断に苦慮した食道運動異常症」についての症例セッションも予定しております。循環器領域では、本会の出発点である脈波研究会の流れを引き継ぎ今回もシンポジウムとして「脈波から得られる生体情報の基礎と応用」、また心臓リハビリテーションのシンポジウム、教育講演も例年の如く行います。シンポジウムとしては「不整脈診療の最前線」、「HFpEFの診断から治療」に加え、教育講演として「睡眠時無呼吸症候群」を企画しております。その他、「COVID-19の病態とこれからの向き合い方(仮)」、「臓器連環研究が紡ぐ代謝学の新潮流(仮)」、「リハビリテーション専門職の臨床生理学的視座」、「持久走に関する最近の話題」についてのシンポジウムおよび「持久力と腸内細菌(仮)」についての教育講演も予定しております。その他、会長講演、一般演題、共催セッションも企画しておりますので、是非多数の先生方からの演題のご応募をお待ちしております。何卒よろしくお願い申し上げます。

第61回日本臨床生理学会総会
日本医科大学大学院 消化器内科学
大学院教授 岩切 勝彦